枕に耳をあてたら
命の鼓動が聞こえた
闇に目を閉じたら
私の場所が消えた

ユニヴァースかもしれなくて
リオデジャネイロかもしれなくて
オーサカかもしれない

だからって私はいない

ちがう

いる
いない

そうじゃない

いてもいなくても
私が私を手放すまで

この
命の鼓動は激しく脳に警鐘を鳴らし続けている

私が私を手放しても

きっと
命の鼓動は激しく脳に警鐘を鳴らし続けている

明日もきっと目覚める
理不尽な動悸に同期して動機になる

太陽がこの身を灼いていますので
私は飛び立つことができません
私は飛び立つことがこわいのです

大地がこの身をゆるがしていますので
私は留まることができません
私は留まることがこわいのです

大洋がこの身を拒みますので
私は沈むことができません
私は沈むことがこわいのです

安寧の地はありませんが
汗をたらし
ふらりふらり
空気にあえいで
求めます

ロールキャベツはメインディッシュ
草食系男子が間違える餌
ロールキャベツはメインディッシュ
肉食系女子の恰好の餌

鼻の効かない肉食系女子は一生気付けない
おいしいおいしいお肉の詰まったおとこのこ

あなたに欲されたいのか
私を欲するためにあなたを欲したいのか
あなたに欲されない私ならいらないのは事実

砂糖を過飽和させた
恋より甘いコーヒーにだって酔えない
底に溜まった残滓が舌を這うか目に入るかして
ゆるやかな時間は終わる

おかわりもいいかもな

白い坂を抜けましょう
傍らには木々がそびえ家屋が並び犬が吠え窓明かりが漏れます
白い坂を抜けましょう
頂きには夕空が寄り添い太陽が逃げ雲が乗り明星が見え隠れします

坂は白色です
とことん白色です
徹頭徹尾 白色です 真っ白です

傍らには木々がそびえ家屋が並び犬が吠え窓明かりが漏れます
頂きには夕空が寄り添い太陽が逃げ雲が乗り明星が見え隠れします

見上げる坂は白色です
そんな坂を抜けましょう

ハラワタが煮えくり返る
吹き零れて灰汁が這い上がる
灰汁を取りきれれば澄むか
火を止めれば
具を掻き出せば

どうだ

右足でマンホールを踏むと
左足がマンホールを探す

多分そんな感じでバランスを取りながら
取り残された胴体 ふらふらり

前に出る足しかこの目は捉えない

一雨ごとに温もりを増すこのころ
二週間ぶりに帰った部屋は冬の気配を残していた
一歩外に出れば暖かいのに
二度寝して寒いちっぽけな部屋で少しでも温もりをと布団にしがみつく

優しくすれば靡く
冷たくすれば縋る
何も知らなくて良い
ただあなたに幸せを教えよう

Opaque  by  andbamnan